ニラレバが先かレバニラが先か

ちょっと笑ってもらえるように努力した記事も、真面目な記事もあるかもしれません。

プログレッグレイク

 生きてました。今年もよろしくお願いします。

 

 いつも通り時間間隔が大幅にないのびしろうです。

 

 とりあえず最近のまとめ。仮面ライダーセイバーが佳境に次回作は仮面ライダーバイス。W以降初めてのダブル主人公(考えたらビルドもそうかもしれないけどわかりやすく)。しかも片方はスーツアクトで声は木村昴、最近働きすぎで尊敬できる木村昴。いつか大御所になったら俺もくそ爺だろうな。最近のまとめなんて一年空いてもこんなもんよ。詰まんないもんね。

 

 ELPについて書きたくて、何かあったわけでもないけど。プログレ大好き男にとってこれは永遠の課題なのだ。BrainSaladSurgeryについては過去に書いた気もするけど改めて自分の考えをまとめて。

 

 BrainSaladSurgeryは最高のアルバム。感覚的に語ると収拾がつかないのでなるべく論理が見えるように。ELPはキースエマーソンの超作曲力とグレッグレイクの悪ふざけ感、カールパーマーの打楽器の表現力の高さが混ざるバンドで万人受けする作品TarkusでもJeremyBenderではグレッグレイクの下品(これがいい)が発揮されている。

 BrainSaladSurgeryに戻るとアルバムのタイトル、表紙、内容とっても統一されたものがあるのは未だ見たことはない。アルバムの表紙絵は飾りじゃないんだ。

 表紙を見るとメデューサ風の美人が拘束されているように見えてなぜか口元だけあけられている。それにBrainSaladSurgeryのタイトル、これも和訳だと恐怖の頭脳改革、明らかに分かったうえでかっこよく隠されている。直訳すると脳サラダ外科サラダは動詞でとらえると混ぜる。脳を混ぜる外科。脳を混ぜる外科で口元だけあけた拘束が連想させるもの。そう口淫である。これはスラング的には有名な方らしい、海外生活経験がある人ならなんとなくわかるのかな。ニュアンスでとらえるとそれは奉仕的なものではなく外科、つまり何もできないところで受動的なものをほうふつさせる。表紙絵は裏にも同じ女性がいて拘束はそちらにはない。二つの絵で違いは喉仏である。形の変な喉仏、男性諸君には見てもらえばわかるだろう。

 対照的に中身はELP特有のラインナップにメイン曲はキースエマーソン節がTarkus時より多彩な音数で表現されている。もちろんBennyTheBouncerなどの遊び曲も存在。

 まさに完璧な作品だ。まぁ感じ方は自由よ。グレッグレイクはいい言い方すれば遊び心を持っている人だけど彼のギターはとてもきれいで永遠の目標だ。

 

 プログレの始まりはいつか永遠の課題であり答えが出ない事象。なぜなら常に時代は進んでいて、どこかで新しい何かは生まれるという語らずとも当たり前のことに起因する。言わせればフランクザッパでストラヴィンスキーでベートーベンでバッハなわけだ。それでも好きなものをより深くわかりやすく見つける指標としてジャンルが存在すると私は心得ている。僕が好きな音楽は何か、それに系統するものとは。ELPが好きでプログレを探ると最初にはペットサウンズやホワイトアルバム、SPLHCB(Beatles)が引っかかる。

 

 いやいや確かにいい曲だけど俺の好きな系統と違う。言葉にしがたい、ジャジーでクラッシックで先進的、クリムゾンでYESでELPでフロイドは違う。好きだしいい曲だけど好きなものってそういうことだろ!(古どぶろっく)

 

 じゃあ何が来るのか、先輩で要素を孕むもの。大分遠回りにザッパにたどり着いた。変拍子とクラッシックはストラヴィンスキー、ジャズたちはエヴァンスやソニーロリンズ、プログレ同期という意味ではジョンマクラフリン。では時間的には?

 

 よく言われているのはプログレ進化の先にジャンルが細分化、その複雑さに疲れパンクが登場。プログレは現代音楽、テクノ、フュージョンなどなどここで結論を言ってしまえばプログレは死んだんだ。みんなが作る今のプログレを名乗るもの、好きなサウンズも多いが当時とそれは一緒だったのか?

 

 否、プログレっぽさに胡坐をかいたプログレ風とても悪くいってしまったが、もしくはその人風なのだ。新しいサウンドはその人らしさを連れてくるから完全に分離できなかった。名前を挙げて批判見たく思われるのは誰も見ていないブログといえどちょっと嫌だし、その人たちのサウンドも大好きだから、、、だったら名前上げていいか。

 

 脱線から復帰。僕のうっすい知識で行っちゃうとCamel、softmachine(時代で結構違うが)、70年後半のドイツ、イタリアプログレ(オサンナ、can)。日本でも新しいサウンドがメジャーシーンに出てくる(ここ重要)と新しさと主にその人らしさがそこに登場する。宇多田ヒカル椎名林檎、米津玄師などなど。個人的には米津玄師はかなり平沢進が好きだと思うが、Hachi時代は初音ミクサウンドもあってとても新しかった。

 

 ここまで素人の理論を抜かした感覚的な話というのを忘れないでほしい。

 

 話を戻すと始まりは人それぞれで細かく定義できるとともにどこで終わった。概念に変わったのか。一つとても参考になるインタビューがネットの海に挙がっている。

 

 URL貼っちゃうとこちら(四人囃子メンバー 森園勝敏 インタビュー)。僕が思う隠れ最強邦バンドの一つ”四人囃子”のギター森園さんのインタビューである。さすがに偽物ってことはないんじゃないかな?ここで森園さんが言うにはプログレの頂点は恐怖の頭脳改革ではないかと。

 

 すごく腑に落ちた。わかりやすく先進的な一見野蛮な挑戦をする人はもっと昔からいて、21stCenturysSchizoidmanの感覚とともに世間的なプログレが形になったとして、そこからがプログレの隆盛、クライマックス。暴れる中にも静かな技術、ストーリー性表紙をふくめたアート性の完成形はBrainSaladSurgeryだったとなると、自分の中でとても納得がいった。これでプログレの呪縛から自分は解放された。

 

 忘れることはない。ただ記さないと気が済まない記憶がこれで一つ片付いた。

 

 年一更新で変な時期の大掃除みたいなもんだけど今年はこんな感じかね。気の利いたネタも少ないしある意味まだまだ不完全燃焼よ。不完全燃焼なんだろ!そうなんだろ!

文面で見ると修造みたい、あつくなれよ!今年のテニスも熱くなったしね。ここまで来た修造ののろいよ。